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記事:ミナ・メスバヒ、調査:南野沙織

太陽光発電プロジェクトとエネルギー貯蔵システムを組み合わせる機会について、今までに多くの記事が書かれてきたことは言うまでもありません。PV+蓄電池プロジェクトは今や世界中で普及しており、今や当たり前に導入されるべき技術という風潮になっています。

今回、5月に開催されるソーラーアセットマネジメントアジア2018への準備のため、そして日本におけるPV+蓄電池プロジェクトについてより深く理解するために、トップ15PV+蓄電池プロジェクトリストと記事を作成いたしました。

このリストには運用済みと、計画および建設段階のプロジェクトの両方が含まれています。


株式会社資源総合システムによって公開された資料によれば、PV+蓄電池の市場は、以下の2つの主要カテゴリに分類されるといいます:

  • 分散型PV:主にエネルギープロシューマ―(エネルギー生産消費者)や、住宅用PV(例:自家消費、グリッドパリティなど)を対象とする。既存市場は、Li-ion battery(LiB)とNet Zero Energy House(ZEH)で利用可能な補助金がある。住宅市場については、政府は2020年までに標準的な新築住宅でZEHを実現することを目標にしている。2019年にFIT価格での買取期間が終了する場合、FIT価格よりも低い価格で余剰電力を売却しなければいけなくなる。経済産業省委員会は、1kWあたり11円の価格になると推計しており、売電よりも自家消費のほうがメリットが高くなる。

  • 集中型PV:エネルギー生産者を対象とし、グリッド制御、PPAなどに関連する。このプロジェクトに対しては、国からではなく導入する地域の地方自治体などによって提供される補助金や支援がある。

以下は、2018年の開始時に稼動中または建設中の集中型PV+蓄電池プロジェクトTOP15についての概要です。(稼働予定となっているものもあります)稼働済みのプロジェクト(6か所)の、蓄電池の累積容量は44.3MW、計画・建設段階にあるプロジェクト(9か所)の蓄電池の推定累積量は120MWです。


# O/UC 発電所の規模(MW) 事業者名 所在地 稼働時期 蓄電池の規模(MW) 蓄電池 パネル PCS EPC
1 UC >105 SBエナジーと三菱UFJリース F.O. F.O. >30 F.O. F.O. F.O. F.O.
2 UC >95 東急不動産、三菱UFJリース、日本グリーン電力開発 F.O. F.O. >30 F.O. F.O. F.O. F.O.
3 UC >65 SBエナジーと三菱UFJリース & その他金融機関 F.O. F.O. >20 F.O. F.O. F.O. F.O.
4 UC >40 日本グリーン電力開発、アキラキャピタル& その他機関投資 F.O. F.O. >10 F.O. F.O. F.O. F.O.
5 UC >35 スマートソーラー、リサ・パートナーズ F.O. F.O. >15 F.O. F.O. F.O. F.O.
6 UC >35 Looopと日本グリーン電力開発 F.O. F.O. >10 F.O. F.O. F.O. F.O.
7 O >30 韓国電力公社とエネルギープロダクト(LS産電、韓国産業銀行もプロジェクトに関わっている) F.O. F.O. >15 F.O. F.O. F.O. F.O.
8 O >25 オリックス&ソーラーフロンティア F.O. F.O. >15 F.O. F.O. F.O. F.O.
9 UC >25 スマートソーラー F.O. F.O. >10 F.O. F.O. F.O. F.O.
10 UC >20 スマートソーラー & 日本アジア投資 F.O. F.O. >10 F.O. F.O. F.O. F.O.
11 O >15 大林クリーンエナジー F.O. F.O. >10 F.O. F.O. F.O. F.O.
12 O >15 フージャースホールディングス F.O. F.O. >5 F.O. F.O. F.O. F.O.
13 UC >5 日本アジア投資 F.O. F.O. >5 F.O. F.O. F.O. F.O.
14 O >5 不明 F.O. F.O. >5 F.O. F.O. F.O. F.O.
15 O >5 林建設 F.O. F.O. >10 F.O. F.O. F.O. F.O.

F.O. = ダウンロード後閲覧可

下記のフォームにご入力いただくと、リスト内の下記の詳細が閲覧できます。

  • 太陽光発電所の規模、蓄電池の容量

  • 発電所の所在地

  • 稼働時期

  • サービスおよび技術提供している企業の名前:パネル蓄電池システム、PCS、EPCなど


TOP15リストについて

  • このリストのデータから、2020年までに日本におけるPV発電所+蓄電池プロジェクトの容量は3倍以上になると推定できます。また、建設中の容量の約19%が2018年末までに稼働すると見込まれています。
  • LG化学は、日本の蓄電池市場を独占しています。同社は、稼働済みの5プロジェクト中2つ、そして建設中の9プロジェクト中5つに蓄電池システムを提供しており、15プロジェクト全体でみると47%に相当します。
  • 北海道は、日本最大のPV+蓄電池事業の本拠地です。TOP15中87%のプロジェクトが北海道で導入されているものです。北海道以外の地域でもPPA用の蓄電池が必要とされることがあるが、これはその地域におけるPV+蓄電池市場の強化を促していると思われます。また、北海道電力が提示した太陽光発電設備の出力変動緩和対策に関する技術要件に基づき、蓄電池の導入が必要ということも、北海道でプロジェクトが盛んな理由になります。

これまでのところ、蓄電池は、主に技術的に必要とされているため、必要性に駆られて導入されている形です。全体的にみれば、日本のPV+蓄電池市場の軌道は、今後数年間稼働する予定のプロジェクトをみると、明るく見えます。さらに、ブルームバーグニューファイナンスエナジー社はリチウムイオン電池価格が世界的に低下すると予測しており、2030年までにはkWhあたり約200ドルになると推測しています。蓄電池技術の価格が下落するだけでなく、日本の電力会社が接続できる最大容量も、すぐに限界がきます。これが理由で出力抑制が行われるため、太陽光発電と蓄電池を組み合わせることは、出力抑制に関連する財務的またはその他のリスクを軽減するための非常に貴重な手段となるでしょう。


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