メテオコントロールジャパン社は、サンテックパワージャパン社との合弁会社を通じ日本市場に参入しました。今回は メテオコントロールジャパン株式会社の代表取締役である、山時 義孝氏に同社のビジョン、アプローチ、そして経験についてお聞きしました。

 
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1. meteocontrol recently announced its entry into the Japanese PV market, through a JV with Suntech. What is the rationale behind this cooperation?

サンテックパワーは世界トップクラスの太陽電池メーカーの一社ですが、その日本法人のサンテックパワージャパンは、MSKという1967年に設立された太陽電池メーカーを母体とし、太陽電池モジュールだけでなく、太陽光発電システムを提供してきた会社です。 メテオコントロールの日本市場への参入に当たり、サンテックパワージャパンのその深く、幅広い技術知識や市場への品質対応など豊富な経験を活用して、日本での事業の準備を進めて参りました。両社は共に、香港に上場し、再生可能エネルギーのソリューションプロバイダーであるSFCEの一員ではあり、世界の遠隔監視システムのリーディングカンパニーであるメテオコントロールのノウハウを日本市場で普及拡大していく上で、サンテックパワージャパンは、メテオコントロール製品のユーザーの一社として、また厳しい日本市場での品質・技術サービス向上のよきアドバイザーの一社として、重要なパートナーだと考えております。


2. What strategic importance does Japan represent for meteocontrol? Since the market is already up to speed, is it still in time to enter the market now, in order to be successful?

日本では「改正FIT法」が今年の4月から施工されたことによって、O&Mが義務化され、発電事業者が保守メンテナンスをすることが義務付けされました。

その影響もあって、今まで以上にO&Mの重要性が認識され、市場が拡大していくことが予想されます。

さらに、日本のO&Mは、どちらかというと“メンテナンス”にフォーカスしている傾向が強いと見ておりますが、太陽光発電の事業を効率よく運営する為には、“オペレーション”の効率化をもっと進めていく必要があると考えております。これからのO&Mは、高度なITシステムを有効に活用して、熟練のエンジニアのノウハウを安定的に実現し、更に現地での作業をシステム化して人件費を削減していくことが必要です。

これからの監視システムは、従来のように、測定したデータや機器の不具合の情報を表示するだけではなく、さらに、測定したデータを発電所毎に適した条件で評価・分析し、いかに効率よく発電所が稼働しているかをシステムで自動的に検証することが重要だと考えます。

特に、発電事業者にとっては、資産である太陽光発電所が効率よく稼働しているか検証する“資産管理ツール”としての役割が極めて重要で、それができるのが、メテオコントロールの遠隔監視システムだと考えております。


3. What services will meteocontrol provide on the Japanese market and how would you describe your approach? What is the target audience for your services?

メテオコントロールの強みは、測定したデータの評価と分析です。長年の経験から、太陽光発電の継続的な維持、管理をしていく上で、膨大なデータの中から何を指標とし、どう評価、分析するか、独自にシステムを開発し、ポータルサイト上で自動的に検証することが可能です。

また、発電事業者の資産管理を積極的にサポートしており、例えば、日射計で測定した実日射量から“今”の発電状況を評価するパフォーマンス・レシオをリアルタイムに自動計算して表示する機能を標準的にポータルサイトに備えております。

これらのサービスは、弊社の監視機器をご利用いただかなくとも、他社の監視システムから測定データだけを弊社のサーバーに自動定期送信いただくことが可能であれば、ポータルサイト上でご利用いただくこととも可能です。

一方で、メテオコントロールでは、監視機器やポータルサイトだけでなく、日射計や気温計など様々な気象データを測定するセンサーを自らラインアップしており、お客様のご希望に応じて、最適な監視システムを設計し、提案することも可能です。

ターゲットとしては、発電事業者、O&M業者ですが、メテオコントロールの監視システムは、多数の外国語にも対応していますので、資産管理に関心の高い外資系の会社には、特に適しております。


4. meteocontrol is an experienced service provider in many markets globally. Based on this experience, what would you say are the most challenging characteristics you find in the Japanese market?

資産管理の重要性の認識を上げていくことだと考えております。

日本ではまだまだ監視システムをEPCが選択することが一般的で、彼らが設計、設置に慣れている監視システムを発電事業者に提供するケースが多いように認識しておりますが、本来は、ユーザーである発電事業者やO&M業者が積極的に監視システムを選択するとよいかと思います。

太陽光発電所の性能は、単に発電量を計測する、システムの不具合を検出するだけでは評価が難しく、発電所で得られる日射量に対して、どれだけ発電できているかを計算して評価することが望ましく、これを監視システムにてパフォーマンス・レシオとして自動的に計算し、資産として評価することが適切だと考えております。

実際のユーザーである発電事業者やO&M業者が監視システムの機能の違いを理解し、自ら選択することができれば、監視システムの機能に関心が更に高まり、監視システムを有効に活用していくことで、太陽光発電がより効果的に利用されていくことと考えます。


5. What is, in your view, the most important trend that can be seen at the moment in the Japanese solar market? What are your main expectations for Japan for the coming 5 years?

日本は、FITのレートが下がり、太陽光発電の新規開発が縮小していくとも見られていますが、確かにFITのレートは下がったものの、太陽光発電の導入コストも下がった為、FIT開始時期と比べても、IRRはさほど変わっていないと認識しております。更に、日本の政策が安定しており、FITも遅滞なく支払われ、太陽光市場としては、今後も需要が期待できるマーケットの一つだと考えております。

世界的に見ると、日本はまだまだ積極的に太陽光に投資できるマーケットであり、日本の太陽光の市場が更に活性化し、発電所が継続して新規開発されていくことを期待しております。

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